今回、紹介する漫画は中田春彌先生、最新作「ナイトライトハウンズ」です。
第一話はこちらから読めます。

あらすじ
あらすじは、ギャングの下っ端の少年ジミーが、組織の秘密を知ってしまい、殺されそうになるが、謎の少女に助けられて…
人間とバンパイアによって構成されたギャングと、人狼を使いバンパイア狩りをする政府の秘密組織の戦いの物語。
感想・見所
1920年代の禁酒法時代のアメリカをモチーフにした架空都市を舞台に、人間と吸血鬼で構成されたギャングと、人狼を使いバンパイア狩りをする政府の秘密組織の戦いという物語ですが、見所は1920年代のファッションや建築物、乗り物のデザインがカッコいいのと、
単行本に設定のモデルについての解説が書かれていましたが、バンパイア狩りをする組織のモデルになったは、FBI(連邦捜査局)の前身BOI(Bureau of Investigation)で、この漫画と同じような設定で、1930年代のアメリカを舞台にしたギャングとFBIの戦いを描いた「パブリックエネミーズ」も面白いので観てはどうでしょうか。
もし禁酒法時代に興味があるなら、映画「アンタッチャブル」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「夜に生きる」などを観てはいかがでしょうか。
あと1920年代のニューヨークを舞台にした「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」や、1920年代のイギリスのバーミンガムに実在したギャンググループを題材にした、テレビドラマシリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」もオススメです。
中田春彌 先生について
前作で連載していた「レビウス エスト」は、人間と機械を融合させて戦う「機関拳闘」というスチームパンク格闘技漫画で、高い画力と、フランス語圏の漫画、バンド・デシネ(「タンタンの冒険」やメビウス作品が有名)みたいな漫画で話題になった作品です。
「レビウス」は最初、「月刊IKKI」で連載していましたが、連載中に同誌が休刊になる災難がありました。休刊後、「ウルトラジャンプ」に移籍し、「レビウス エスト」として連載を再開することができ、アニメ化にもなりました。
「レビウス エスト」連載終了後、読切「アクトオブドラゴン」を掲載。
この「アクトオブドラゴン」は「レビウス」みたいなシリアスな漫画ではなく、コメディ作品で、面白いのでオススメです。
「アクトオブドラゴン」はこちらから読めます。
漫画以外にも、アニメ「フェアリーゴーン」やゲーム「アノニマス・コード」などの、キャラクターデザインや、
沢木耕太郎の「春に散る」の挿絵や、「血と霧」などのイラストを描いています。
作画
作画はGペンなどのつけペンは使用せず、シャーペンだけで描いています。
著者はGペンや丸ペンなでペン入れ作業をしたことがありますが、鉛筆やシャーペンで良い感じの下描きが描けたと思って、いざペン入れ作業をしたら、全然上手く線が引けず、ペン入れ作業を終えてから、下描きの線を消しゴムで消してみると、そこには下手な絵があり、毎回ペン入れ作業は憂鬱でした。
もし、つけペンでのペン入れ作業が嫌な漫画家志望の方は、無理につけペンを使用せず、シャーペンだけで漫画を描いてみてはどうでしょうか。
中田春彌先生のYouTubeチャンネルで、作画の動画があるので、漫画家志望の方や絵描きの方は、とても参考になるので観る価値があります。
ちなみに、今回の「ナイトライトハウンズ」は中田春彌先生、一人で描いてます。
まとめ
「ナイトライトハウンズ」も面白いですが、著者は読切の「アクトオブドラゴン」が面白かったので、こちらの連載が読みたかったです。
おしまい。

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