今回、紹介する漫画はジャンププラスで連載中の「英雄機関」です。
第一話はこちらで読めます。

あらすじ
滅亡の危機に瀕した人類は宇宙開拓に乗り出し、未知の脅威“星獣”と対峙する。機械の鎧を纏い戦う英雄たちが、人類の未来をかけた戦いに挑む――。
感想・見どころ
「英雄機関」を読んだ感想です。当初は何の能力も無いおっさんが子どものために、ロボットに乗って怪獣をバタバタ倒す話だと思っていました。
1話目を読んでみると、主人公は何の能力も持たないロボット工場の末端作業員。30代後半の彼が、ある日突然、宇宙軍のロボットのパイロットにスカウトされるという展開でした。
パイロット試験の内容は、ロボットに乗って模擬戦用のドローンを破壊するというもの。何の訓練も受けていない主人公は、いきなりロボットに乗せられます。それにもかかわらず、初めて操縦するとは思えないほどスムーズに動かし、ドローンを全て破壊。見事に試験へ合格し、パイロットとして採用されるのですが……。あまりにご都合主義的な展開が続き、「大丈夫か、この漫画?」と不安になりました。
ところが2話目を読むと、そのご都合主義的な展開には理由があることが判明。主人公は「英雄」に仕立て上げられるために殺されてしまいます。
そして3話目では、成長した主人公の子どもが、父を殺した組織「英雄機関」を潰すために動き出します。
その展開はまるで、『機動戦士ガンダム』におけるシャアが、父を暗殺したザビ家に復讐する構図を彷彿とさせます。
「英雄機関」が面白いと思った方に、オススメの作品
映画「ウォンテッド」
2008年公開の映画『ウォンテッド』は、ティムール・ベクマンベトフ監督が手掛けたアクション映画です。
平凡なオフィスワーカーだったウェスリーは、暗殺組織「フラタニティ」にスカウトされ、過酷な訓練を経て暗殺者として成長します。
しかし、父の仇だと思っていた人物が実は実父であり、組織の真実を知った彼は組織のボスに反旗を翻す。という話で、組織を潰す系の話が好きな方は観てはいかがでしょうか。
映画「リベリオン」
2002年公開の映画『リベリオン』は、監督カート・ウィマーによるディストピアSFアクション作品であり、主演のクリスチャン・ベールが冷徹な執行官を演じています。
本作は、感情を抑制された未来社会を舞台に、主人公が覚醒し、体制に立ち向かう物語です。スタイリッシュなアクションと哲学的なテーマが融合した、隠れた名作として知られています。
漫画「怪獣8号」
2020年7月より「少年ジャンプ+」で連載が開始された『怪獣8号』。
本作は、怪獣が日常的に出現する日本を舞台に、かつて防衛隊員を夢見たものの叶わず、怪獣専門清掃業で働く日比野カフカが、突如「怪獣8号」へと変異してしまうことから始まる異色のバトルアクションです。
30代のおじさんの主人公が活躍します。
原作者 蔡河ケイ先生と作画 高橋アキラ先生について
原作者 蔡河ケイ先生
原作者の蔡河ケイ先生について調べましたが、「英雄機関」を連載前の情報が全然無く、賞を受賞した情報や、読切が掲載された情報も無く、謎の原作者です。
しかも同時に「滅国の宦官」と「復讐貴族」という漫画の原作を担当していて、3作も連載を抱えて、本当に謎の原作者です。
もしかしたら、「デスノート」の原作者 大場つぐみ先生みたいに、元漫画家の方かもしれません。
作画担当 高橋アキラ先生
作画担当の高橋アキラ先生はジャンプSQで読切「SECOND BRAIN(セカンドブレイン)」掲載後、2014年に「ジャンプスクエア」で連載デビューして、全2巻で完結します。
2016年には、異種武器格闘を題材にした「MASTERグレープ」を連載。全8巻で完結。
その後、2022年にジャンプルーキーで「魔王と玉座」でブロンズルーキー賞を受賞。
連載をしたことがあるプロの漫画家でも、新人賞に投稿しなければいけないのは、とても厳しい世界です。
2023年に読切「飯テロリスト米盛饗子」と「巨獣戦記~遺跡発掘公社録~」を掲載。
そして2024年、「英雄機関」を連載します。
まとめ
美味しい話、都合の良い話、儲け話には気を付けましょう。
おしまい

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